一回目は、菩薩とはどのような存在であるのかを書いた。
二回目は、菩薩の持っている能力である六仙通の力について
書いてみた。
三回目を向え、本日は菩薩の代表格である観音菩薩について
書いて見るとしよう。
観音菩薩と一口に言うが、観音菩薩は六道世界に一人づつ
存在する菩薩であるとされる。
六道世界とは、輪廻の輪の中の六つの世界を指していて
それぞれの世界には観音様が衆生に救いの手を差し伸べると言う。
天道と呼ばれる天界には「如意輪観音」。
人間道と呼ばれる人間界には「准胝観音」天台宗では「不空羂索観音」。
修羅道と呼ばれる修羅界には「十一面観音」。
畜生道と呼ばれる畜生界には「馬頭観音」。
餓鬼道と呼ばれる餓鬼界には「千手観音」。
地獄道と呼ばれる地獄界には「聖観音」。である。
まあ、その理由は法華経や観音経に書かれている「普門示現」と
呼ばれる観音様の性質からと思われる。
つまりは、衆生の性質や能力に応じて、種々の形体を変えるそうで
観世音菩薩はあまねく衆生を救うために相手に応じて「仏身」を
33の姿に変化するとも書かれているのである。
これが、三十三観音霊場の由来でもあり、京都にある三十三間堂にも
通じうる意味でもあるようだ。しかしながら三十三間堂の由来は
かなり面白いので調べて見るといいだろう。
ちなみにご本尊は千手観音ながら1001体の仏像が
安置されている。
と、六観音のみならず33体の観音様に変化すると言う。
そして、彼らの目的は衆生を救済する事こそが
観音様の仕事なのである。
ここで一つの疑問が生まれる事だろう。
では何故、観音様は特別な力を持ちながら、自らの為に使わず
衆生救済を仕事とするのか。である。
それは①でも説明した通りで、菩薩とは如来を目指して
修行中の身なのである。だからこそ、一人でも多くの衆生を
救済しようとしている訳である。
教師も生徒に教える事で更に学ぶと言う。
人に勉強を教えるのもかなり難しいと言える。
それは、自分以外の人を教化せねばならず、知識や経験や
吸収力もばらばらで、覚える事すらも難しい人もいる。
誰にでも解り易く、そして、着実に智恵を吸収させるのも
一苦労であろうかと。
まあ、だからこその厳しい修行であるとも言える。
そうして、他者が愛を体現出来た時こそが如来への
第一歩であると言えるのであろうかと。
最終章の④に続く。
ありがとうございます。
感謝。
和海。